日本画や水墨画、水彩画などの紙作品は木製パネルに貼りこんで描く事が多いです。
水分を含ませて描く事が多いため、紙のままではどうしても波うちやシワが出てしまいます。
そのため、和紙や水彩紙を木製パネルに水貼り(袋貼り)して、平面の状態にします。
方法として、最初に紙をパネル貼りしてから描く場合と、描き終えてから(描いている途中)パネル貼りする場合とあります。
前者は、シワを気にせず平面で描く事ができますが、大作の場合は移動が大変です。パネルは再利用できますし、はがした作品は紙のまま保管したり、水彩用の額に入れられます。
後者は、(パネル貼りの前でしたら)制作途中に丸めて保管できるので移動も楽です。また、和紙などの折り目をわざと生かした作風ができます。パネル貼りのまま額装する事が前提になります。
貼り込みの作業は、もちろん後者のほうが気を使い大変です。
貼り込みの順序として、
①パネルに下紙を貼ります。(これはベニヤ板からのアクが作品に滲むことを防ぐためです)
②作品に滲み止めのスプレーをかけます。(この商品の紹介はこちらをどうぞ)
③作品の裏面より水を吹きかけ刷毛で軽く伸ばします。(この時の水分の加減で作品の張りが変わってきます)
④パネルの上に作品をのせ、回りを折り曲げて側面のみに糊をつけ、素早く袋貼りにします。(紙質によっては多少引っ張りながら貼っていきます)
⑤完全に乾かせば、シワのないきれいな平面状態になります。
*パネル貼り(袋貼り)は水分を含ませた紙の収縮を利用して平面性を持たせます。
本来は表具師の仕事ではありますが、簡単な貼りこみ作業は当店でも致しております。その場合の糊は、表装用のもの使用すれば表面に浮き出る事も防げ、剥す事も可能です。
しかし、お客様からの大事な作品には充分の注意が必要でありますし、高額なものや難しい作品はもちろん専門の表装業者にお願いしております。





