今回の作品は林武のパステルデッサン画作品を、本金箔水貼り仕上というの高級古典額縁を制作して額装しました。
とても時間と手間はかかりましたが、その制作の工程をご紹介します。
作品に合わせたイメージをデザインして、オリジナルの型取りした下地木地額を組上げます。
(下地木地は木地専門職人に外注します。どのような材料を使用するとか、断面はどの型にするとか細かく打ち合わせて1枚より成形してもらいます)
今回は四角に花彫の彫刻を入れるので、彫刻のしやすい樹脂パテを盛り上げ貼りつけます。
額全体は直線を柔らかくした崩し彫をして、角の花彫りは4箇所とも変えました。
(崩し彫は、少し遊び心がでて手作りの雰囲気を強調した仕上がりになりますが、やり過ぎるとワザとらしくなってしまいます)
箔用の下地石膏(胡粉等)を膠(ニカワ)水で溶き、塗っては乾かして何度も重ね塗りをします。
この時の水と石膏と膠の分量が本金箔の輝きに大きく左右します。
また細かな彫刻は石膏で潰れてしまうので、その都度彫り直しては石膏塗りの繰り返しです。
(膠は腐りやすいので夏場は特に注意。臭いです!)
耐水ペーパーヤスリで表面のザラ付きを研きます。この時も下地石膏塗りが薄いと木地まで研き過ぎてしまいます。
箔下用の特殊砥粉(トノコ)を塗ります。この砥粉には赤と黒があり、仕上のイメージにより塗り分けます。
(ちょっと臭いもあります)
以上の工程までが本金箔水貼りのための下地作りです。
何の作業でもそうでしょうが、下地作りによってその後の仕上げが大きく変わってしまいます。
さて、それではいよいよメインの金箔貼りの紹介です!






