水彩画や版画などの作品と額縁の間の余白に入れる厚台紙の事をマットと呼びます。
専用のカッターで傾斜した中抜きマットは、作品を引き立てるためにとても重要なものです。
マットの種類は素材・色味と相当の種類がありまして、更に2枚を合わせたダブルマットや刃先に付けるフィレ(面金)加工などの組み合わせによって作品と額縁に合わせたオリジナルマットができあがります。
当店では、マットに飾り窓のようなラインやマーブル紙を貼ったデコラティブ(フレンチ)マットを得意としております。
古来西欧の植物画や博物画などのマットに多く入れられていたこの技法は、パース材料の烏口(からすぐち)というペンでラインを何本か手書き入れ、色パウダーや手彩のマーブル紙を加工して強調感を出します。
そうして仕上がったマットは全体に引き締りがでて、アンティーク調にもなりますし、モダンなスタイルにもなります。
油絵、水彩画、版画とどんな作品でも合わせて引き立てる事ができますので、ぜひお試しになってはいかがでしょうか。
参考価格: 4,200円 大衣判(50.9×39.4㎝)サイズ マット代・ライン加工代込み
額縁と作品を合わせてマットを決めます。
マットは作品保存を重要視したミュージアムボードを使用して、マットライン加工をする予定です。
イタリー製や国産製の手彩マーブル紙を細く切って、マットに縁取りします。
角はそれぞれ模様や色合いを合わせながら貼ってゆきます。
*マーブル紙は、過去にフィレンツェへ行ったときにたくさん買ってきました。
額に合わせられる国産品は非常に少ないです。
数本の色ラインを烏口(カラスグチ)で引き、パステルを粉状に削ったパウダーを塗りこみます。
飾り枠のように全体が締まりました。
*烏口とは製図用の線引きです。インクを使用して、1本で自由な太さの線が引けます。
但し、インクこぼれや線の引きすぎなど非常に難しいです。ここで失敗すると、最初からやり直しです!
表面はUVカットアクリル、作品の裏にもミュージアムボードで保存、裏板も保存用のボードと紙貼りで全て完成しました。
メインの額装業の合間で制作でしたので、完成まで半年くらいかかりました。
たかが額縁と言われればそうですが、そんな思い入れもあり自身のコレクションでもあります。
今後もこのような手作りの本金箔額縁を作っていきたいと思います。
完成品は現在店内に展示しております。ご来店の際は、どうぞ現物をご覧下さい。






