以前購入した田村孝之助のリトグラフ額装品がありました。
白を貴重にしたラッカー塗装の額縁に入っていたのですが、ちょっと軽いイメージがあったので(それでも当時としては高級手作り額だと思います)、思い切って額装をイメチェンしました。
仕入れた額縁はメーカーの手彫り金箔額の限定品でありますが、かなりのギラギラ金でありました。
そのために油性顔料を用いて全体に落ちつかせた金箔額に仕上げました。
マットはマーブル紙やラインを入れた手作りフレンチ加工にして、華やかなにしました。
この額装、かなりのゴージャスです!
作品: 田村孝之助 リトグラフ (エディション 71/150)
画面寸法: (タテ)520×(ヨコ)440mm
額縁外寸法: (タテ)730×(ヨコ)660mm *アクリル付
額付作品価格:
*この額装に関するお問合せはこちら、または 0436-21-7715(担当:馬場)までどうぞ。
額縁は限定一点だけの販売ですので、売切れの際はご了承願います。
額縁が完成した後は、作品をセットするための額装加工をします。
マット部分に布貼りをしたり、裏板表面に化粧張り、内面には保護紙貼りをするなど、糊貼り仕事が多いです。
また、作品保護のためにUVカットアクリルやミュージアムガラスなど表面カバーを付けます。
金箔は研いたままで輝き過ぎます。彩色も原色では単調過ぎます。
作品を引き立たせるためには額縁の強調を抑える仕上げをしなくてはなりません。
顔料や油料、粉末材などで古びを入れ、金箔や彩色部分に強弱を付けます。
金箔貼り作業を終えた後は、色塗り作業をします。
彩色は金箔を予め貼っていない箇所にしたり、貼ってある上から更に彩色する場合もあります。
色の深みや表現を出すために下塗りと上塗り数回塗り行ないます。
本金箔を貼り終えた額縁は荘厳な輝きがあります。しかし、より一層輝かせるために瑪瑙(メノウ)石の付いた道具で磨いていきます。
額縁の形状によって瑪瑙(メノウ)石の形を変えて磨くのですが、1度に磨ける巾は1㎜程度の “線” です。
従って位置を少しずつずらしながら丹念に磨いてゆきます。
そして、誰もが魅了する『永遠の輝き』が現れてくるのです!
(画像ではちょっとわかりづらいですが・・・)
いよいよ金箔張りの作業です。
極薄の本金箔を額縁に貼る場合、額縁の巾や形状によって貼り方をかえます。
金箔をあかし紙(金箔と金箔の間に入れられている紙)に転写してから貼り付ける方法と、
金箔自体を箔貼り刷毛に貼りつけのせてゆく方法とあります。
いずれにしても無風状態で1枚ずつ丁寧に貼っていきます。
また、金箔を貼る接着材は水だけを使用します。下地の膠(にかわ)が溶けて、程よい接着効果が現れます。額縁の彫刻の場所は金箔が破れてしまいますので、継ぎ足しや本金泥などで修正します。
大まかな彫刻を終えた後、木目を潰すために下地石膏を塗っていきます。
石膏は水と膠(にかわ)を分量どおり混ぜ合わせ、刷毛で何層にも塗り重ねます。
彫りの細かな部分は、石膏が盛り上がった後に再度彫刻します。
塗りあがった石膏の表面は、平面にするために細かく研摩します。

その後、金箔下地用の特殊とのこ(ボーロ)を塗ります。
本金箔を輝かせるための重要な顔料です。
額縁の彫刻は作品を引き立たせるためにも非常に重要な事です。
西洋古来の伝統彫刻から、現代建築に合わせた飾りなど1点1点作品に合わせてデザインします。
彫刻のデザインを下書きして、愛用の小刀や丸刀で掘り進めていきます。
荒めにペーパーで研摩して、大まかな彫刻を完成させます。






















